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羞恥ノート(最終回)

というわけで羞恥ノートの最終回です(早っ!)

いえ、実は投下してたスレで、ただ既存の漫画の状況を置き換えただけでオリジナリティがない、みたいな評価を結構頂いていたので、ネタも尽きてきたこともあって強引に締めに持って行ってしまったという。

もちろんFはライバルだけあって最終話にもちゃんと登場します。最後まで名前だけでしたが。




「ジェバンナちゃんが何もかも一晩でやってくれましたわ」

「うぐ~…」

一生の不覚。
世界一の探偵だったFも(社会的な意味で)抹殺して、
捜査本部も完全に信用させ、あと一歩で羞恥界の神になれるというところだったのに…。
まさかここにきてミアの策略に嵌ってしまうとは。

「言い逃れできるなら言い逃れてみてください」

もはや完全に私に敵対している捜査本部とFBIに周りを囲まれる。
奥の手だった腕時計に仕込んだノートも、味方だったはずの松島刑事に銃で弾き飛ばされた。
だけど…
私には、まだ最後の手段が残されていた。

「留琴! あんたがこいつらの名前をノートに書くのよ!」

後ろを振り向いて叫ぶ。
私に唯一残された味方…銃弾すら効かない、羞恥神の留琴。

「おねがい…留琴、書いて! もうあんたしかいないのよ!」
「ええ…書くわ」

留琴はペンを取り出し、自分のノートに書き込み始める。

「くくく…終わりよ! 留琴が名前を書いた以上誰にも止められない! 
 あんたたちは一生忘れられないほど恥ずかしい目に遭うんだわ!」
「いえ、恥をかくのはライム…あなたよ」
「え…?」

名前を書き終わった後のノートを私に見せるように突きつける留琴。
そこには「小神ライム」と書かれていた。

「結構長い間お互い退屈しのぎになったじゃない。色々面白かったわ」
「い…嫌だ、恥ずかしい目になんか遭いたくない…
 なんとかしてよ、何か手はあるんでしょ留琴!」
「一度羞恥ノートに名前を書き込まれた者の羞恥はどんな事をしても取り消せない…
 あなたが一番よく知っているはずよね?
 さよなら、小神ライム」
「いやあああ!」

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羞恥ノート(4)

羞恥ノートの第4話です。今回は被害者視点です。

今まで主人公視点だったため出す場面がなかったのですが、今回初めて主人公の名前及び通り名が出てきます。名前は「小神ライム」。もちろん「夜神ライト」を少し変えただけです。「小神」は当時放送してた「らき☆すた」の登場人物から取った気がします。
で、通り名は「ヤーン」。うん、なんか説明するだけばかばかしいですが、ようするに女の子に「やーん!」って悲鳴を上げさせるからです。

主人公のライバルだけあって今回もFが登場します。といっても名前だけですが。




「小神ライム、いたって普通の高校生…疑う余地なし、か」

私は尾行対象のリストを眺めながらため息をついた。
Fの予想では、連続恥辱犯、通称「ヤーン」は捜査本部しか知らないはずの情報を得ていることから、捜査本部の関係者の身近な存在である可能性が高いらしい。
私を含む12人のFBI捜査官がFの指示で日本の警察関係者を調べだして既に1週間、今のところ成果らしい成果は得られなかった。

「他の捜査官が何か手がかりを見つけてくれていればいいんだけど…」

悩んでいたところで仕方がない。私は自分の仕事をするだけだ。
そんなことを考えながら新宿駅を歩いているときだった。
突然、後ろから声をかけられた。

「レミィ・ローズバーグさん、振り向いたら恥ずかしい目に遭わせます。
 ヤーンです。ポケットに手を入れたりしても恥ずかしい目に遭わせます」

ま、まさか…でも、この声どこかで…。

「まずはヤーンだという証拠を見せるために、あの喫茶店で働いている女性を20秒後に辱めます」
「…っ!?」

喫茶店のほうを見ると、フリフリのエプロンを着た可愛い女性がウェイトレスとして働いていた。
恐らく大学生くらいだろうか? 両手にトレイを持って忙しそうにしている。

「や…やめなさい!」

私は小声で制止したが、相手は聞く耳を持たずにカウントダウンを始める。

「3…2…1…ゼロ」

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羞恥ノート(3)

羞恥ノートの第3話です。

今回から主人公のライバルである「F」が登場します。といっても名前と台詞だけですが。
今回の被害者である「エレン・F・オーレウス」ですが、当時手元にあった竹本泉の漫画「はたらきもの」シリーズの主人公である「エレン・ふわふわ頭・オーレウス」の名前とキャラをそのまま使いました。シチュエーションもキャラにあわせて考えたものになっております。
あと、通訳のヨシコ・アンダーソンさんがさりげなく良い仕事をしています。




「もうテレビから目が離せないね」「うんうん」
「すごいよな、女の子たちがバンバン恥ずかしい目に遭うって」
「抜きすぎてちょっと体力が持たないけどな、俺」「あはは」

そんな会話を楽しそうに繰り広げる男子学生たちを横目に見ながら私は今日も家路につく。
そして自室に戻るなり、パソコンを立ち上げてあるサイトにつなぐ。
思ったとおり、今日も私の活躍を見て喜んでいる人間が何百人とレスをつけていた。
人間というものはこんな生き物だ。
例えば学校のホームルームで「女性にいたずらしていいか」なんて議題があがるわけがないが、
もしそれが議題になったとしたら皆がいい子ぶり「それはいけない事です」というに決まってる。
しかし本音はこっちだ。
口に出さないだけで、女性たちを誰かが辱めていると皆が分かっているのだ。
そして、男性は心の中で私のことを応援し、女性は自分に羞恥が及ぶことを怯える。
まさしく計画通りに事は進んでいる…

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羞恥ノート(2)

羞恥ノートの第2話です。
そういえば前回書き忘れましたが、ジャンプのデス○ートを読んでいない人にとっては途中から意味不明な内容になります。
なんせシーンがぶつ切りな上に何の説明もなしに使われる設定などが出てくるので。

今回の登場人物ですが、投下した当初のバージョンでは被害者は「渋沢拓魅」という名前でした。(元ネタとなったシーンと似たような名前にしたため)
しかし、「シブタク顔の女しか思い浮かばなかった」という感想をいただいたため、ブログ掲載の際に全然関係ない名前に修正しました。




私は狐につままれたような気持ちで、未だにテロップが流れたままのテレビを見つめていた。
まさか、本当にこのノートの力で?
確かに偶然にしてはできすぎだが…だからと言って、とてもそんな与太話を信じられるはずもない。
だが、もしも本物だとしたら。

「誰か、辱めても構わない…いや、辱めたほうがいい人間…」

私はノートを持って家を出た。

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羞恥ノート(1)

これも、昔2chのエロパロ板で投下したものです。
――といっても、当時手元にあった某人気少年漫画を読みながら台詞などを改変しただけなので、
SSというよりはストーリー性も何もない小ネタ集みたいなものなのですが。
基本的に何も考えずに書いてます、ええ
タイトルからも想像がつくとおり、「名前を書いた相手が恥ずかしい目に遭ってしまうノート」という身も蓋も無い内容となっております。

というわけで、第1話。




全ての始まりは校庭で拾った、ピンクの表紙をしたノートだった。

「羞恥ノート…直訳するまでもなく羞恥ノートね」

私はぱらりと表紙をめくり、1ページ目に書いてあった「使い方」というページに目を通す。

「『これは羞恥神のノートです』…ぷっ」

あまりのばかばかしさに思わず吹き出してしまう。
要は、このノートに人の名前を書くと、その人の身に羞恥が降りかかる、という代物らしい。
まあ、不幸の手紙のようなものだろう。よくこんなくだらないことを思いつくものだ。

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プロフィール

ティーカ

Author:ティーカ
MC(マインドコントロール)全般や、超能力・奇術・魔法なんかの非現実的なシチュエーションが大好きです。

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