2ntブログ

怪盗ジンジャーブレッド(4)

というわけで、怪盗ジンジャーブレッド最終話です。
ようやく最後まで書き終わりました。




「い、いや……ダメぇっ!」

少年の全身に絡みついた蔦から次々とピンク色の花が咲き乱れる。
呼吸を止めようとしても、否応なしに花の甘い香りは少年の鼻腔をくすぐり、また全身のむき出しになった皮膚からも遠慮なく侵入し、刺激的な快感を強制的にもたらしていく。

「あ……あぁ……!」

先ほどと同じ、いやそれ以上に激しい快感の奔流が少年の全身を襲う。
一度精を放ったために大人しくなっていたはずの秘所が、再び主の意思を無視して膨張を始める。
その変化に気づき、少年の身にどんな大変な状況が起こっているのか知る由もない警備隊長が顔を赤らめながら叫ぶ。

「きゃあ!? ちょ、ちょっとジンジャーブレッド! この状況でいったい何考えて――」

「み、見ないで……おねがい、目を、つぶってぇ……!」

もはやプライドなど忘れ去ったように涙を流しながら叫ぶジンジャーブレッド。
だが、この状況で見るなと言われてその通りに従うはずもなく。
隊員たちは、顔を背けるそぶりを見せながらもちらちらと、あるいはそのそぶりすら見せずに堂々と、少年が隠す術を持たないそこを鑑賞していた。
少年は蔦による拘束からどうにかして抜け出そうともがくが、当然のように蔦は今までと変わらずがっしりとジンジャーブレッドの体を捕らえて離さない。

続きを読む

怪盗ジンジャーブレッド(3)

相当期間が開いてしまってごめんなさい。

ちまちまと書き進めてきたので、怪盗ジンジャーブレッドの第3話を投下します。
前中後編だった気がしたが別にそんなことはなかったぜ!

た、多分次が最終話です……多分。




「はぁ、はぁ……」

「ふふ、どうだったかしら? 植物なんかにイかされる気分は」

人前で絶頂に導かれるという屈辱的な体験に打ちひしがれ、ぐったりと項垂れている少年を見下ろしながらラヴィアンは楽しそうに尋ねた。
改めて自らの受けた陵辱を再認識したジンジャーブレッドは羞恥に頬を真っ赤に染める。

「――っ! う、うるさい……っ!」

「あら、そんなつれない態度を取ってもいいの? 私がその気になれば、キミを一晩中その格好のまま放置して、明日ここにやってきた皆さんに見せてもらうこともできるけど?」

「なっ……!」

少年は驚きに目を見開く。もし夜が明けて美術館を訪れた大勢の観客にこんな場面を見つかってしまったら、間違いなく新聞やテレビの格好のネタになってしまうだろう。こんな惨めな姿を全国に晒されるということは、それは自分の怪盗としての――否、それどころか人間としての終わりを意味する。

「さあ、どうする? 大人しく負けを認めて二度と私の仕事の邪魔をしないと約束するなら、この拘束を解いてあげてもいいわよ?」

一時の敗北を受け入れて自由を得るか、それとも意地を通して生涯消えない屈辱を受けるか。損得で考えれば迷うまでもなく応じるべき提案。しかし、人一倍負けず嫌いの少年にとって、自ら降伏して敵に慈悲を乞うという行為は何よりも耐え難いものだった。
涙が零れ落ちそうになるのを必死で堪えながら、少年は目の前にたたずむ相手を真っ直ぐに睨み付ける。

「だ、誰が……お前なんかに降参するもんか……!」

気丈にも提案を突っぱねるジンジャーブレッド。だがその声は羞恥のためか小刻みに震えていた。

続きを読む

生存報告

しばらく音信不通ですみません。
東北関東大震災に巻き込まれてしまっていました……
未だにネット環境が整わないため、しばらくの間は不定期更新となります。
(今までも不定期でしたが)

うーん、ネットに接続できない間、時間があるときは割とエロ妄想に浸っていました。
(オンライン小説の「お嬢様は魔女」のみつき様とかありさ様のスカートをめくろうとしたいたずらっ娘が見事に返り討ちにあって恥ずかしい姿を大勢の前で晒してしまう妄想とか)
やっぱ、エロって人類に必要なんだなー、ということを実感。

環境が整い次第、またSSを再開しようかと考えているので、その時はまた是非応援してください!

追記:何故か記事が消えてしまっていたので再掲。

生存報告

しばらく音信不通ですみません。
東北関東大震災に巻き込まれてしまっていました……
未だにネット環境が整わないため、しばらくの間は不定期更新となります。
(今までも不定期でしたが)

うーん、ネットに接続できない間、時間があるときは割とエロ妄想に浸っていました。
(オンライン小説の「お嬢様は魔女」のみつき様とかありさ様のスカートをめくろうとしたいたずらっ娘が見事に返り討ちにあって恥ずかしい姿を大勢の前で晒してしまう妄想とか)
やっぱ、エロって人類に必要なんだなー、ということを実感。

環境が整い次第、またSSを再開しようかと考えているので、その時はまた是非応援してください!
プロフィール

ティーカ

Author:ティーカ
MC(マインドコントロール)全般や、超能力・奇術・魔法なんかの非現実的なシチュエーションが大好きです。

ツイッター:
https://twitter.com/teeka_novel

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR