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怪盗ジンジャーブレッド(4)

というわけで、怪盗ジンジャーブレッド最終話です。
ようやく最後まで書き終わりました。




「い、いや……ダメぇっ!」

少年の全身に絡みついた蔦から次々とピンク色の花が咲き乱れる。
呼吸を止めようとしても、否応なしに花の甘い香りは少年の鼻腔をくすぐり、また全身のむき出しになった皮膚からも遠慮なく侵入し、刺激的な快感を強制的にもたらしていく。

「あ……あぁ……!」

先ほどと同じ、いやそれ以上に激しい快感の奔流が少年の全身を襲う。
一度精を放ったために大人しくなっていたはずの秘所が、再び主の意思を無視して膨張を始める。
その変化に気づき、少年の身にどんな大変な状況が起こっているのか知る由もない警備隊長が顔を赤らめながら叫ぶ。

「きゃあ!? ちょ、ちょっとジンジャーブレッド! この状況でいったい何考えて――」

「み、見ないで……おねがい、目を、つぶってぇ……!」

もはやプライドなど忘れ去ったように涙を流しながら叫ぶジンジャーブレッド。
だが、この状況で見るなと言われてその通りに従うはずもなく。
隊員たちは、顔を背けるそぶりを見せながらもちらちらと、あるいはそのそぶりすら見せずに堂々と、少年が隠す術を持たないそこを鑑賞していた。
少年は蔦による拘束からどうにかして抜け出そうともがくが、当然のように蔦は今までと変わらずがっしりとジンジャーブレッドの体を捕らえて離さない。

「はぁっ、いや、いやぁ……!」

多数の女性の視線に晒されながら、少年の小さなこわばりはまるでさらなる注目を浴びようとするようにしっかりと屹立していく。
小刻みに震えるその先端には、すでに透明な蜜が湛えられていた。

「ん、くぅっ……ふああっ」

徐々に少年の悲鳴に、切なげな喘ぎが混じり始める。
媚薬の作用によって、誰にも触れられていないはずの秘所が、まるで巧みな舌使いによって愛撫でも受けているかのような快感に包まれたのだ。
もはや周囲の人目すら忘れてその快楽に悶絶する姿に、警備隊員たちはごくりとつばを飲み込んだ。

「うそでしょ、あのジンジャーブレッドが……」

警備隊長も、少年のあられもない姿に、助けるどころか目をそらすことすら忘れて見入っていた。

「は、ぁっ……また、いっちゃう……!」

再び精を発射しようと準備するかのように、硬く聳え立ったその強張りは数回大きく震える。
もはや大勢の女性が見ている前で限界を迎えてしまうのが時間の問題なのは明らかだった。

「だ、め、もう――あ、あああああっ!」

そして、その瞬間は訪れた。
少年の四肢はまるで自らの絶頂を見てもらおうとするかのように弓反りになり、周囲の全員の視線が集まるその小さな先端から白く濁った液体が勢い良く迸る。

「ふぁ、あああ、っはあああ!」

これも媚薬の効果だろうか、その迸りは一度の発射程度では治まるところを知らず、まるで体内のすべての液体を放出するかのような勢いで何度も連続して精をあたりに撒き散らし続ける。
観客全員が見守る中で、果てしなく続くと思われる射精がようやく収まったのは数十秒たってからだった。

「はぁ、は、ぁ……」

全てが終わった後、まるでそれを見越したかのように少年の手足を拘束していた蔦が自然に緩む。
ようやく自由になった少年は、文字通り精も根も尽き果てたようにその場にうつ伏せに倒れこんだ。
逃げようにも、もう指一本たりとも動かす力は残っていない。
いや、仮に残っていたとしても、今更逃げる意味などなかっただろう。
もはや、これだけの辱めを受けた怪盗ジンジャーブレッドが二度と活動できないことは明らかなのだから――。

【FIN】

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Author:ティーカ
MC(マインドコントロール)全般や、超能力・奇術・魔法なんかの非現実的なシチュエーションが大好きです。

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