催眠遊戯 後編
かなり久々のSSの投稿になりますが、ひとまず終わらせられそうなところから、「催眠遊戯」完結です。
マジックショーも一応終わりまで展開は考えているので、近いうちには続きが書きたい……!
とりあえず、年内には何かしらのものを書いて投稿するつもりですので、気長にお待ちください。
「ふふ。ねえ、えっちな和くんはどんな暗示を掛けてほしい? 定番だけど、体中のどこを触られてもおちんちんがすっごく気持ちよくなっちゃう暗示とかどうかな? それとも、女の子がみーんな裸に見えちゃう暗示の方がいい?」
まるで無邪気な子供のように瞳を輝かせる里美先輩。
どうしよう。
このままだと、先輩に命令されるまま、どんなひどい目に遭わされてしまうか分からない。
そして認めるのは悔しいが……今までの仕打ちから僕は、先輩の催眠に絶対に抵抗できないことを嫌と言うほど自覚させられてしまっていた。
ともかく、なんとか僕がエッチな子なんかじゃないってことを先輩に納得してもらって、この催眠術を解いてもらうしかない。
「誤解だよっ! 大体僕が、その……こんな風にされちゃったのだって、先輩が無理やり暗示で命令したからじゃないか!」
「えー、私はえっちな妄想をしろって命令しただけだよ? それでそんな風におちんちんを大きくしちゃったのは和くんがえっちな証拠なんじゃないの?」
「っ……! 仕方ないでしょ、僕の意思とは関係ない生理的な現象なんだから!」
「へー、まだ認めないんだ? 素直に認めた方が楽なのに……それじゃ、和くんが本当に自分の意思でえっちなことするような子じゃないか、試してみようか?」
そう言って、先輩は獲物をいたぶるような嗜虐的な表情でにっこりと微笑んだ。
「和くん、私の目をじっと見て……これから私が口にすることは、和くんにとって現実になるよ……」
マジックショーも一応終わりまで展開は考えているので、近いうちには続きが書きたい……!
とりあえず、年内には何かしらのものを書いて投稿するつもりですので、気長にお待ちください。
「ふふ。ねえ、えっちな和くんはどんな暗示を掛けてほしい? 定番だけど、体中のどこを触られてもおちんちんがすっごく気持ちよくなっちゃう暗示とかどうかな? それとも、女の子がみーんな裸に見えちゃう暗示の方がいい?」
まるで無邪気な子供のように瞳を輝かせる里美先輩。
どうしよう。
このままだと、先輩に命令されるまま、どんなひどい目に遭わされてしまうか分からない。
そして認めるのは悔しいが……今までの仕打ちから僕は、先輩の催眠に絶対に抵抗できないことを嫌と言うほど自覚させられてしまっていた。
ともかく、なんとか僕がエッチな子なんかじゃないってことを先輩に納得してもらって、この催眠術を解いてもらうしかない。
「誤解だよっ! 大体僕が、その……こんな風にされちゃったのだって、先輩が無理やり暗示で命令したからじゃないか!」
「えー、私はえっちな妄想をしろって命令しただけだよ? それでそんな風におちんちんを大きくしちゃったのは和くんがえっちな証拠なんじゃないの?」
「っ……! 仕方ないでしょ、僕の意思とは関係ない生理的な現象なんだから!」
「へー、まだ認めないんだ? 素直に認めた方が楽なのに……それじゃ、和くんが本当に自分の意思でえっちなことするような子じゃないか、試してみようか?」
そう言って、先輩は獲物をいたぶるような嗜虐的な表情でにっこりと微笑んだ。
「和くん、私の目をじっと見て……これから私が口にすることは、和くんにとって現実になるよ……」
…
……
………
「ん……あれ?」
ここは……そっか、僕の寝室だ。結局、頑張って先輩を説得して催眠術を解いてもらったんだっけ。
とりあえず無事に帰れて良かったけど……本当に、とんでもないことされちゃったな……
操られちゃった結果とはいえ、先輩のおっぱいに顔を埋めたり……自分の手で揉んじゃったり……
「うぅ……どうしよう、あの時の感触、どうしても思い出しちゃうよ……」
自室で緊張が解けたせいだろうか? 催眠術で操られていたときのことをありありと思い出してしまう。
「先輩の胸、柔らかくて、あったかくて……って、そんなこと考えたらダメだってば!」
これじゃ、先輩の言う「エッチな男の子」そのものじゃないか。別のことを考えないと。
……そうだ、由梨ちゃんに、今度会ったら謝らないと。何せ、催眠術で操られてたとはいえ、着替えてる最中の更衣室に入って、ピンク色の可愛い下着姿を……
再び、更衣室の光景を思い出してしまう。多分、先輩に暗示をかけられなかったら、絶対に見る機会のない光景だろう。
先輩は「僕が間違えて女子のシャワー室に入るようにも操れる」とも言っていた。もし、あのまま先輩に操られて、シャワー室に入ってしまったら、そこにはどんな光景が広がっていたんだろう。
それに……先輩の言ってた、どこを触られてもおちんちんが気持ちよくなる暗示とか、女の子が裸に見える暗示とか……
そんな暗示をかけられたら、由梨ちゃんに手を握られるだけでも、要するに裸の由梨ちゃんにおちんちんを擦られる感覚になるってことで……
考えたらダメだと思っても、次々といやらしい考えが浮かんで、気が付いたら僕のパジャマのズボンの中はパンパンに張りつめてしまっていた。
「どうしよう……これから寝ないといけないのに……こんな風になっちゃったら、とても寝られないよ……」
普段は、女子のパンツとかを偶然見てしまった日にこんな風になってしまっても、恥ずかしいし女の子に申し訳ないから……その、自分の手でしたりはしないんだけど……
考えてみたら、今日は先輩の暗示のせいで今までにないほどエッチな光景を見たり、強制的に妄想に浸らされたりしてしまったのだ。
僕はお姉ちゃんも含めて4人家族なんだけど、『今は家に僕一人で、聞かれたり見られたりする心配もない』から、ちょっとくらい、いいよね……?
「ん……やだ、もうこんなになってる……」
床にぺたんと座ってズボンとパンツを脱ぐと、小さなこわばりの先端から、パンツに向かって透明な糸を引いていた。
『誰にも見られていない』ことをあらためて確認した僕は足を大きく開くと、その竿の部分にそっと自分の手を添えて前後に擦ってみる。
「ふぁっ……あんっ!」
襲い来る快感に、思わず声が漏れ、びくんと体が跳ねる。どうしてだろう……普段よりもずっと感じてしまう。
溜まっていたものを出したくて仕方ないとばかりにいっそう大きく膨れ上がったそれを強く握って、さらなる刺激を送り込んでいく。
「やだっ……すごい、止まらない……! このままじゃ、すぐに、いっちゃう……!」
熱を帯びた強張りを摩擦するたびに、熱い吐息が漏れる。体の奥底から熱いものがこみ上げてくるのを感じ、徐々に擦るスピードが上がっていく。
「んんんっ……気持ちいいっ……はぁっ、はぁ……もう、出ちゃうよっ……!」
頭の中が真っ白になって、今にも僕の膨れ上がったそこからいやらしい液体が迸ろうとする、その直前に。
ぱちん。
「ふーん。和くんって、誰もいないおうちの中ではそういうことしちゃうんだー。ねえねえ、そういうことしちゃうのってえっちな男の子じゃないの?」
突然、目の前に里美先輩の声が響き渡る。
「え、嘘っ、里美先輩……なんでここに……うわぁっ!?」
驚いて顔を上げた僕の目の前に広がっていた光景は、自宅の寝室なんかじゃなかった。
先輩に催眠術を掛けられていた教室の真ん中。その床の上で、僕は制服のズボンとパンツを脱いで、まるで見せつけるように大きく足を開きながら自分のものを夢中になって擦っていたのだ。
そんな情けない僕の姿を楽しそうに眺めながら、里美先輩は楽しそうに微笑んだ。
「いやー、和くんがえっちなんかじゃないって言うから、ちょっと催眠術で本当に自分の意思ではえっちなコトしないのか確認させてもらっちゃったんだけどー。くすくす……ねえねえ、一生懸命おちんちん擦って、何してたの?」
「うぁ……ダ、メ……見ないで、先輩……」
「あら、手が止まってるよ? せっかく気持ちよくなれそうだったのに生殺しにしちゃうのもかわいそうだから、お手伝いしてあげるね。
『和くんの手は、自分の意思とは関係なく、一番おちんちんが気持ちよくなるように動きますよー。』」
「いやっ、お願いやめ……ふぁあああ!」
先輩に命じられた瞬間に、おちんちんを握りしめたまま止まっていた僕の手が持ち主の意思を無視して、再び張りつめたそこに溜まった欲望を解放しようと、今までで一番激しく動き始める。
「やっ……許してっ! このままじゃ僕、見られながら、いっちゃう……」
「だーめ。えっちじゃないなんて言いながらオナニーしちゃうような嘘つきさんは、私がしっかり見てる目の前で最後までしちゃいなさい?」
「そん、な……嫌っ、もう……でちゃ……あああああああっ!」
許しを請う僕の願いは冷たく突き放され、まもなくしてその瞬間は訪れた。
先輩がじっと見ている前で、奥からこみあげてくる快感は限界に達して……そして僕は、熱く滾る液体を勢いよく発射し、教室の床を白く汚した。
「あらあら……いっぱい出しちゃったわね? これでもう和くんは、二度とえっちな子じゃないなんて言えないわよね?」
「ぅぁ……あ……」
恥ずかしさと気持ちよさに、全身の力が抜けてしまった僕の体を抱いて、先輩が僕の目をのぞき込んでくる。
「それじゃ、和くんがとってもえっちな子だって分かったところで……せっかくだから由梨ちゃんにも、和くんの本性を教えてあげようか?」
その先輩の声とともに、僕の意識は再び、深いところまで沈んで行った……。
次の日の朝。
沈んだ気持ちになりながら、僕は普段通りに登校していた。
恐らくこれから当分の間、先輩に催眠術で好きなように弄ばれてしまうのは避けられないだろう。そうなったら、どんな目に遭わされるか分かったものじゃない。
とにかく、対策を考えるか、何とか先輩に許してもらわないと……。
あれこれ思い悩みながら通学路を歩いていると、少し先で由梨ちゃんの後ろ姿が目に入った。
そうだ……昨日、催眠術のせいで由梨ちゃんの着替えてる更衣室に入っちゃったこと、ちゃんと謝らないと。
後ろから由梨ちゃんに声をかけようとして……
――あ、でも、その前に、ちゃんと『朝の挨拶』をしないとね。
そうだ。忘れるところだった。最初に由梨ちゃんに会ったら『挨拶』しないといけないんだった。
思い直して、気づかれないように後ろからそっと由梨ちゃんのスカートの裾を握りしめ……
「みずいろっ!」
「きゃああっ!?」
大きくスカートを捲り上げて、下着の色を叫んだ。
……って、あれ? 僕は何をしているんだ?
ふと我に返って由梨ちゃんの方を見ると、涙目で僕の方を睨み付けていた。
「和くん……なんでそんな小学生みたいなこと、するの……?」
「ご、ごめんね由梨ちゃん! 僕も何がなんだか……!」
慌ててスカートを離して平謝りする。何で僕、スカートめくりが挨拶だなんて勘違いを……
……いや、思い当たる理由といえば一つしかなかった。里美先輩が僕に、そう思い込むように催眠術で仕向けたのだ。
このままでは、僕が自分からスカートめくりをするような人間だと誤解されちゃう。由梨ちゃんに、昨日からのことは全部催眠術のせいだって伝えないと……!
「あ、あの、由梨ちゃん! 実は信じてもらえるかどうか分からないけど、僕、里――」
『そうそう。他の人に相談されたりしたら困るから、対策しておかないとね。
和くんは、私に催眠術をかけられていることを他の人に伝えようとしたら、女の子たちのえっちな姿をいっぱい想像して、溜まったものを自分の手で出すまで他のことが何も考えられなくなるからねー。面白いから、この暗示は発動するまで思い出せないようにしておいてあげる。』
頭の中で里美先輩の声が響くと、とたんに目の前に立っている由梨ちゃんの着ている洋服が透け始めて、その下に身に着けている水色のパンツと、おそろいのブラジャーが僕の目の前で丸見えになる。
その光景に思わず目が釘付けになっていると、今度は徐々に下着までが透け始めて、由梨ちゃんの小さくてかわいい胸と、パンツの下に隠されていた恥ずかしいところまでもが、僕の目の前で露わに……
「……和くん?」
突然動きが止まった僕のことを心配して由梨ちゃんが覗きこんでくるが、もう僕はそれどころじゃない。
だって、裸の由梨ちゃんを目の当たりにして、昨日出したばっかりだというのに、僕のそこは完全に大きくなってしまっていた。
は……早くオナニーして、これを鎮めないと……学校についたらトイレの個室に入れる。なんとか、それまでの間ばれないように……
もじもじと鞄でズボンの前を抑える僕の頭の中に、非情にも再び先輩の声が響く。
『くすくす……ちなみにおちんちんが大きくなって1分経過したら、たとえ大通りの真ん中であろうと我慢できなくなってその場で始めちゃうから、急いだ方がいいよ?』
「ご……ごめん由梨ちゃん、後でねっ!」
怪訝そうな表情の由梨ちゃんをその場に置き去りにして、僕は大慌てでトイレを求めて近くのコンビニに駆け込むのだった……
【END】
……
………
「ん……あれ?」
ここは……そっか、僕の寝室だ。結局、頑張って先輩を説得して催眠術を解いてもらったんだっけ。
とりあえず無事に帰れて良かったけど……本当に、とんでもないことされちゃったな……
操られちゃった結果とはいえ、先輩のおっぱいに顔を埋めたり……自分の手で揉んじゃったり……
「うぅ……どうしよう、あの時の感触、どうしても思い出しちゃうよ……」
自室で緊張が解けたせいだろうか? 催眠術で操られていたときのことをありありと思い出してしまう。
「先輩の胸、柔らかくて、あったかくて……って、そんなこと考えたらダメだってば!」
これじゃ、先輩の言う「エッチな男の子」そのものじゃないか。別のことを考えないと。
……そうだ、由梨ちゃんに、今度会ったら謝らないと。何せ、催眠術で操られてたとはいえ、着替えてる最中の更衣室に入って、ピンク色の可愛い下着姿を……
再び、更衣室の光景を思い出してしまう。多分、先輩に暗示をかけられなかったら、絶対に見る機会のない光景だろう。
先輩は「僕が間違えて女子のシャワー室に入るようにも操れる」とも言っていた。もし、あのまま先輩に操られて、シャワー室に入ってしまったら、そこにはどんな光景が広がっていたんだろう。
それに……先輩の言ってた、どこを触られてもおちんちんが気持ちよくなる暗示とか、女の子が裸に見える暗示とか……
そんな暗示をかけられたら、由梨ちゃんに手を握られるだけでも、要するに裸の由梨ちゃんにおちんちんを擦られる感覚になるってことで……
考えたらダメだと思っても、次々といやらしい考えが浮かんで、気が付いたら僕のパジャマのズボンの中はパンパンに張りつめてしまっていた。
「どうしよう……これから寝ないといけないのに……こんな風になっちゃったら、とても寝られないよ……」
普段は、女子のパンツとかを偶然見てしまった日にこんな風になってしまっても、恥ずかしいし女の子に申し訳ないから……その、自分の手でしたりはしないんだけど……
考えてみたら、今日は先輩の暗示のせいで今までにないほどエッチな光景を見たり、強制的に妄想に浸らされたりしてしまったのだ。
僕はお姉ちゃんも含めて4人家族なんだけど、『今は家に僕一人で、聞かれたり見られたりする心配もない』から、ちょっとくらい、いいよね……?
「ん……やだ、もうこんなになってる……」
床にぺたんと座ってズボンとパンツを脱ぐと、小さなこわばりの先端から、パンツに向かって透明な糸を引いていた。
『誰にも見られていない』ことをあらためて確認した僕は足を大きく開くと、その竿の部分にそっと自分の手を添えて前後に擦ってみる。
「ふぁっ……あんっ!」
襲い来る快感に、思わず声が漏れ、びくんと体が跳ねる。どうしてだろう……普段よりもずっと感じてしまう。
溜まっていたものを出したくて仕方ないとばかりにいっそう大きく膨れ上がったそれを強く握って、さらなる刺激を送り込んでいく。
「やだっ……すごい、止まらない……! このままじゃ、すぐに、いっちゃう……!」
熱を帯びた強張りを摩擦するたびに、熱い吐息が漏れる。体の奥底から熱いものがこみ上げてくるのを感じ、徐々に擦るスピードが上がっていく。
「んんんっ……気持ちいいっ……はぁっ、はぁ……もう、出ちゃうよっ……!」
頭の中が真っ白になって、今にも僕の膨れ上がったそこからいやらしい液体が迸ろうとする、その直前に。
ぱちん。
「ふーん。和くんって、誰もいないおうちの中ではそういうことしちゃうんだー。ねえねえ、そういうことしちゃうのってえっちな男の子じゃないの?」
突然、目の前に里美先輩の声が響き渡る。
「え、嘘っ、里美先輩……なんでここに……うわぁっ!?」
驚いて顔を上げた僕の目の前に広がっていた光景は、自宅の寝室なんかじゃなかった。
先輩に催眠術を掛けられていた教室の真ん中。その床の上で、僕は制服のズボンとパンツを脱いで、まるで見せつけるように大きく足を開きながら自分のものを夢中になって擦っていたのだ。
そんな情けない僕の姿を楽しそうに眺めながら、里美先輩は楽しそうに微笑んだ。
「いやー、和くんがえっちなんかじゃないって言うから、ちょっと催眠術で本当に自分の意思ではえっちなコトしないのか確認させてもらっちゃったんだけどー。くすくす……ねえねえ、一生懸命おちんちん擦って、何してたの?」
「うぁ……ダ、メ……見ないで、先輩……」
「あら、手が止まってるよ? せっかく気持ちよくなれそうだったのに生殺しにしちゃうのもかわいそうだから、お手伝いしてあげるね。
『和くんの手は、自分の意思とは関係なく、一番おちんちんが気持ちよくなるように動きますよー。』」
「いやっ、お願いやめ……ふぁあああ!」
先輩に命じられた瞬間に、おちんちんを握りしめたまま止まっていた僕の手が持ち主の意思を無視して、再び張りつめたそこに溜まった欲望を解放しようと、今までで一番激しく動き始める。
「やっ……許してっ! このままじゃ僕、見られながら、いっちゃう……」
「だーめ。えっちじゃないなんて言いながらオナニーしちゃうような嘘つきさんは、私がしっかり見てる目の前で最後までしちゃいなさい?」
「そん、な……嫌っ、もう……でちゃ……あああああああっ!」
許しを請う僕の願いは冷たく突き放され、まもなくしてその瞬間は訪れた。
先輩がじっと見ている前で、奥からこみあげてくる快感は限界に達して……そして僕は、熱く滾る液体を勢いよく発射し、教室の床を白く汚した。
「あらあら……いっぱい出しちゃったわね? これでもう和くんは、二度とえっちな子じゃないなんて言えないわよね?」
「ぅぁ……あ……」
恥ずかしさと気持ちよさに、全身の力が抜けてしまった僕の体を抱いて、先輩が僕の目をのぞき込んでくる。
「それじゃ、和くんがとってもえっちな子だって分かったところで……せっかくだから由梨ちゃんにも、和くんの本性を教えてあげようか?」
その先輩の声とともに、僕の意識は再び、深いところまで沈んで行った……。
次の日の朝。
沈んだ気持ちになりながら、僕は普段通りに登校していた。
恐らくこれから当分の間、先輩に催眠術で好きなように弄ばれてしまうのは避けられないだろう。そうなったら、どんな目に遭わされるか分かったものじゃない。
とにかく、対策を考えるか、何とか先輩に許してもらわないと……。
あれこれ思い悩みながら通学路を歩いていると、少し先で由梨ちゃんの後ろ姿が目に入った。
そうだ……昨日、催眠術のせいで由梨ちゃんの着替えてる更衣室に入っちゃったこと、ちゃんと謝らないと。
後ろから由梨ちゃんに声をかけようとして……
――あ、でも、その前に、ちゃんと『朝の挨拶』をしないとね。
そうだ。忘れるところだった。最初に由梨ちゃんに会ったら『挨拶』しないといけないんだった。
思い直して、気づかれないように後ろからそっと由梨ちゃんのスカートの裾を握りしめ……
「みずいろっ!」
「きゃああっ!?」
大きくスカートを捲り上げて、下着の色を叫んだ。
……って、あれ? 僕は何をしているんだ?
ふと我に返って由梨ちゃんの方を見ると、涙目で僕の方を睨み付けていた。
「和くん……なんでそんな小学生みたいなこと、するの……?」
「ご、ごめんね由梨ちゃん! 僕も何がなんだか……!」
慌ててスカートを離して平謝りする。何で僕、スカートめくりが挨拶だなんて勘違いを……
……いや、思い当たる理由といえば一つしかなかった。里美先輩が僕に、そう思い込むように催眠術で仕向けたのだ。
このままでは、僕が自分からスカートめくりをするような人間だと誤解されちゃう。由梨ちゃんに、昨日からのことは全部催眠術のせいだって伝えないと……!
「あ、あの、由梨ちゃん! 実は信じてもらえるかどうか分からないけど、僕、里――」
『そうそう。他の人に相談されたりしたら困るから、対策しておかないとね。
和くんは、私に催眠術をかけられていることを他の人に伝えようとしたら、女の子たちのえっちな姿をいっぱい想像して、溜まったものを自分の手で出すまで他のことが何も考えられなくなるからねー。面白いから、この暗示は発動するまで思い出せないようにしておいてあげる。』
頭の中で里美先輩の声が響くと、とたんに目の前に立っている由梨ちゃんの着ている洋服が透け始めて、その下に身に着けている水色のパンツと、おそろいのブラジャーが僕の目の前で丸見えになる。
その光景に思わず目が釘付けになっていると、今度は徐々に下着までが透け始めて、由梨ちゃんの小さくてかわいい胸と、パンツの下に隠されていた恥ずかしいところまでもが、僕の目の前で露わに……
「……和くん?」
突然動きが止まった僕のことを心配して由梨ちゃんが覗きこんでくるが、もう僕はそれどころじゃない。
だって、裸の由梨ちゃんを目の当たりにして、昨日出したばっかりだというのに、僕のそこは完全に大きくなってしまっていた。
は……早くオナニーして、これを鎮めないと……学校についたらトイレの個室に入れる。なんとか、それまでの間ばれないように……
もじもじと鞄でズボンの前を抑える僕の頭の中に、非情にも再び先輩の声が響く。
『くすくす……ちなみにおちんちんが大きくなって1分経過したら、たとえ大通りの真ん中であろうと我慢できなくなってその場で始めちゃうから、急いだ方がいいよ?』
「ご……ごめん由梨ちゃん、後でねっ!」
怪訝そうな表情の由梨ちゃんをその場に置き去りにして、僕は大慌てでトイレを求めて近くのコンビニに駆け込むのだった……
【END】